入試関係の仕事をしているとそれなりに関わりの深くなるキットカットではありますが、今日は別に入試の話ではありません。

私が前の職場を辞める数日前に一人の卒業生が挨拶に来てくれました。ま、典型的な、勉強は嫌いやからせん、態度も悪い、でも数学は抜群にできるというタイプを絵に描いたような生徒でして、在籍時はなかなか手を焼かせてくれたりもしたわけです(-_-)。

餞別にと彼が持ってきてくれたのが、来る途中に校舎のすぐ隣にあるコンビニで買ってきたのが丸わかりの袋入り抹茶味キットカットやったわけです。餞別やからと言って、別段デパートで売ってるようなゴ○ィバとかではなく、普通の駄菓子のチョコやったわけですが、自然と彼なりの気遣いが伝わり嬉しかったことを覚えています。まぁ、はっきり言って年頃の男子高校生からゴ○ィバのチョコ貰うというのは、それはそれで色々と奥のメッセージを考えたりしないといけなかったかもしれませんので、やはりキットカットという選択はナイス判断と言えるでしょう。

ところで、このキットカット、ネスレが製造元だけあり、もちろんヨーロッパでも手に入ります。た・だ・し、普通のやつのみです(赤いやつ)。私はもともとキットカット自体に特別な思い入れはなかったのですが、その男子生徒がくれた抹茶キットカットは流石ジャパンの魂がこもっているだけあり、今考えると非常に甘味が抑えられた絶妙の味加減の一品と言えるのでした。まぁ断言さしてもらいますが、あのさじ加減を諸外国に求めるのは酷といえるでしょう・・・。

で、この抹茶キットカット、私の知る範囲では、英国で入手できる場所はロンドンのジャパンセンターのみかと。。。

以前、ロンドン在住のコーチ仲間のお宅に遊びに行った際に「自分だけ楽しい思いするのは許さん。ジャパセンでお土産を買ってくるように。例えば抹茶キットカットとか」という嫁からの指令で、帰りにピカデリーサーカスすぐそばのジャパセンに立ち寄りリクエスト通り抹茶キットカットとその他、おつかいがてら言われた食材を購入して帰路に着いたのですが、抹茶キットカットと共に帰宅した私に嫁は意外な反応を示すわけです。「ダメ元で言ったから、まさかホンマに買ってきてくれるとは思わんかった~」と。意味が呑み込めず怪訝な顔をすると「高かったやろ、これ?」と。

酔っぱらっていたためとりあえず嫁からリクエストされたものをそのまま何も考えずカゴに入れカードで支払ったため値段を全く見てなかったのですが、レシートを見て引っくり返りそうになりました。

キットカット抹茶味 £15.00

WHAAAAAT!?

15ポンドって、今(1ポンド=188円)やったら2820円ですよ・・・(-_-)

袋には12個入ってるので、あのキットカットたった1個が235円・・・。凄まじいセレブ菓子へとトランスフォーメーションしておりました、抹茶キット。恐るべし抹茶キット。なんやったら高級レストランのデザートとしてワイングラスにそのままキットカット突っ込んで出してもイケルんとちゃうん?みたいな。

そんな訳で一気に酔いの冷めた私はとりあえずそのキットカットを1つ手に取り、口にしたわけですが、果たしてこれが非常に美味かったわけです(いや、もちろん味は一緒ですよ、日本のと(-_-;))。TESOLクラスメイトの熱血教師H氏は常日頃英国のスイーツが甘すぎると手厳しいのですが、確かにあの抹茶キットを口にすると甘味が程よく抑えられた大人の味が味わえ、これはこっちでは口にできへん味やな・・・と抹茶キットの偉大さを再認識させられたわけです。

そんな訳で、甘いものに目がない方は、こちらに長期滞在で来られる場合、スーツケースにできた隙間にティッシュを突っ込むのも一つですが、キットカットを突っ込むのも一手ではなかろうか?とそんなことを考える今日この頃なわけです。もちろん、長期滞在している日本人への手土産として抹茶キットが喜ばれるであろうことも想像に難くないのではなかろうか、と。(あ、ただし、喫煙者にはタバコらしいです。。。クラスメイトのイケメン君が英国のタバコの値段に泣いてました)。