前回の記事で、Writing TASK2においてBand7.0をクリアするためにSimon先生がよく言われていることとして以下の3点を挙げました。

①問題文をしっかりと読み込むこと
②冗長性を避け、出題の趣旨に沿った自分なりのアイデアを単刀直入で書くこと
③アカデミックワード(Band7.0 Word)を盛り込むこと

今回は②と③についてです。

②で書いた「冗長性」とは、つまるところ「くどい」ということです。なぜくどくなるかというと、それは、いわゆる「暗記文」を受験生が使うからなのですね。暗記文とはつまるところ、テンプレで事前に準備してきた文章ですね。そしてその暗記文とはどこで用いられることが多いのか?前回の記事の最後にも書きましたが、Intro部分でしょう。皆さんご存じの通り、Body部分についてはどうしてもテンプレ化しづらい=暗記文を用意しづらいわけです。

つまり受験生が書きがちなWriting TASK2の文章構成とはIntroが大きく膨れ上がり、Body部分が申し訳程度の分量で(つまり十分に論理を展開できず)、かなり強引なConclusionを最後に取ってつけたような、そういうものなのではないか?というのが私の推測です(ちなみにテンプレ中毒時代の私の解答はまさにこのパターンでした)。

この点について、Simon先生は本当に口癖のように何度も警告を発しています。今、ちらっとSimon先生のブログを見てみても・・・

“Keep your introduction short. Main body paragrahps are more important.”

“Remember, do a simple introduction, then you can focus on the main paragraphs.”

“Don’t waste time writing a longer introduction than this. The main body paragraphs are much more important!”

といったような文言が色々な箇所で目につきます。

さて、IELTS元試験管によるこのような警告を何度も目にしていると、Body部分をどう充実させるか?という点に意識を向けざるをえません。なぜならIntroをコンパクトにするということはすなわち「字数稼ぎ」ができないことを意味するからです。つまりBodyでの論理展開をどれだけ本番でしっかりと残せるかがハイスコア取得のカギとなるわけです。これは相当なプレッシャーです。なぜならTASK2のお題は非常に抽象度が高いことも多く、いきなり問いかけられると答えに窮することも多々あるからです。

加えてBand7.0をクリアするためには3点目に挙げたアカデミックワード(小難しい単語)を使うことも要求されます。いくら独自の論理展開、オリジナルなアイディアを繰り広げたところで、使用する単語が中学生レベルの簡単な単語のみであったり、言い回しがワンパターンであったり、同じ単語を何度も使いまわすようなことをしているとBand7.0は到底クリアできません。さて、どうしたものか・・・

そんな風に困っていた時に、なんとSimon先生のブログの中で秘密兵器を発見しました(笑)。「Band7.0ワード集」です。もちろんSimon先生はBand7.0ワード集なんていう名前はつけておらずアイディア集と言われていますが、これとの出会いがなければWritingでBand7.5の達成は絶対に無理だったと断言できます。実際に「こちら」のサンプルを見て頂ければわかると思いますが、体裁は味も素っ気もないのですが、Writing TASK2で何をどう書けば良いかのアイディアとそのアイディアを書く際にどういうアカデミックワードを使えばよいのかがこのアイディア集にはふんだんに盛り込まれています。確かに有料ではありますが、スクールに通うことや添削サービスを受けることを考えると、私には「安い買い物」と思えました。もし、まだ見たことがない方がいらっしゃれば是非一度「このサンプル」をご覧になられることをオススメします。(その6を読む)