「旅行行っとる場合とちゃうで~」とTESOLで一番エライ先生から思いっきり突っ込まれまくりながらも、イースターホリデーに突入した瞬間に1週間イタリアに行ってきたわけです(ま、片道の飛行機代1人6000円なもんで…(-_-;))。

1週間という時間であったため、行き先はヴェネツィアとローマの2都市のみ。特にヴェネツィアはpre-sessional course中に部屋をお借りしていた同じブリストル大学の教育学部の先生が「是非あんたらも行き!」と絶賛していたため、かなり楽しみにしていたわけです。

このうち、ヴェネツィアは前評判通り非常に治安が良く、陽が沈んでからも普通に暗い夜道をそれほど不安なく歩き回れたりするわけで、一方のローマは、ことごとくネットの評判に書かれている通り、あんまりガラのよろしくない首都であったりしたわけです。ネットで「ローマ 治安」などで検索すると記事の内容を読んでるだけだと「大丈夫かいな?」とちょっと身構える内容が数多く見受けられるもので・・・。

一概に「治安がいい」とか「治安が悪い」というのは多分に主観的側面が含まれており、書いている当事者からすると(恐らく)嘘偽りのないところなのでしょうが、やはり感じ方は千差万別であり、実際に自分でその場の空気や雰囲気を体験してみて初めて現実味を帯びるものかと思います。

結論から言うと、今回我々はテルミニ駅(鉄道の終着駅)から徒歩3分ほどのホテルに滞在したため、滞在中テルミニ駅付近をうろつきまわったのですが、さほど治安の悪さは感じませんでした。ただ、これには注釈がつくわけで、ではブリストルやロンドンと比べてどうか?と問われると、テルミニ駅近辺の方がガラはよくないな、と。あと、我々がもし(イギリスで生活をしておらず)日本からいきなりここに来ていたとしたら、かなり身構えていたかもしれません。その最大の理由は「落書き」「移民(らしき人)の多さ」「物乞い」の3点に集約されるでしょう。

これはヨーロッパ諸都市を見て本当に感じることですが、落書きが多すぎるということです。一般的日本人の感覚だと落書きが放置されている場所というのは何かしら雰囲気の悪さ、治安の悪さを感じさせるところが大半ではなかろうかと思うのですが、その判断基準をヨーロッパに当てはめると、あらゆる場所が治安の悪い場所になってしまいます。もちろん「治安の良い場所には落書きはない」という命題はある程度真なりとは思うのですが。

次に移民の数。少なくともヴェネツィアからローマに移動した初日、テルミニ駅に着いた瞬間は、ヴェネツィアとのギャップにちょっと笑ってしまいました。「ここどこ?中東?南アジア?」というぐらいイタリア人よりもようわからん人種がうようよしとるわけです。

そして最後に物乞い。これもまず日本との比較から。最近の日本で物乞いっていますかね?私が小学生の頃はまだ少し見かけたような気もするのですが、日本では物乞いという言葉自体既に死語とちゃうか?と思うくらい最近見かけないのですが。。。日本のホームレスは物乞いしませんよね?そんな受け身の姿勢ではなく、もっとアクティヴに空き缶拾い集めたりしてますよね?ところがこちらは真剣に物を乞うてくるわけです。ただ地べたに座ったまま「お金ちょうだい」と言わんばかりに目の前に空き缶を置いとる人もいれば、積極的に駅構内をうろつきまわって、「おつりちょうだい」と言うてくる人もおったりと、多分日本から初めてイタリアに来たりするとかなりドン引きするのではなかろうかと思う光景が至る所で見られます。

あと、これは余談ですが、夕方に普通に道端で立ちシ○ンしてるおっさんがいたのですが、そのおっさんは何の意図をもってか全く意味不明なのですが、さも空気を吸うかのごとくナチュラルに、路駐しているバイクめがけて思いっきりジョボジョボジョボ~とハンパない量の放尿をしとるわけです。あのビショビショになったバイク誰が乗るんやろ?と思ったのと、それ以降、道端に何の脈略もない水たまりを見つけたらとりあえず、避けて歩くことにしたのは言うまでもありません(今回のイタリア滞在期間中一度も雨が降りませんでしたので!)。因みに、この立ちシ○ンオヤジを見てからよくよく注意していると駅構内でも何の脈略もないところで、水たまりがあったりするので要注意です。

ちょっと長くなりそうなので、続きは次回に回します。