旅行ネタが続いてすみませんm(_ _)m
前回の記事でモンサンミシェルについて触れましたが、今回のフランス旅行の旅程はざっと以下のような感じでした。
12月15日 ブリストル空港→シャルルドゴール(CDG)空港:晩到着 そのまま空港近くのホテルで一泊
12月16日 CDG空港→モンサンミシェル:夕方到着 モンサンミシェル島内のホテルで一泊
12月17日 モンサンミシェル→パリ(モンパルナス駅):夕方到着 パリ中心部のホテルで一泊
12月18日 パリ観光をした後、モンパルナス→CDG空港→ブリストル空港:晩到着&帰宅
モンサンミシェルを旅程に入れたことで、見た目以上にかなりタイトな旅程となりました。ざっくりパリ観光と言っても、流石は花の都と言われるだけあり、観光名所は盛りだくさん。今回の旅行で、とりわけ「ルーブル美術館」は絶対に外せんと思ってましたが、18日でルーブルも見いの、パリ観光もしいのは恐らく無理やろと。そこで、ルーブル美術館だけは17日に済ませようということで、モンサンミシェルからモンパルナスに到着したその足でルーブルに向かいました。
因みに、この日、モンパルナス駅にTGVが到着した時刻が16時13分。既に辺りは暗くなっております。ただ我々にとってラッキーだったのはこの日はルーブルの閉館時刻がいつもよりも遅い、晩の9時過ぎであったことです。普段は5時頃で閉まる日もあるようですので注意が必要です。で、この調子で今回はルーブルについて書くのか?と思われた方、違います。
前回の記事でもチラリと書きましたが、パリはロンドンやブリストルに比べても治安が悪いと聞いていたため、内心「大丈夫かいな?」とかなりビビっておりました(この辺りが学生の仲間同士で旅行に行く時と明らかに心理状態の異なる点です)。
更に、パリと言えば、私が前の職場で働いていた際に、たまたま全く異なる3家庭の親御さん、あるいはご家族が、全く異なるタイミングでパリ旅行をされたのですが、この3組ともがパリでスリの被害に遇ったと聞いて「どんな街やねん!?」とそれはそれは強く心の中で突っ込んだ記憶新しい街でもあります。たまたま私がパリ旅行のご経験があるご家族を3組しか知らなかったのに、その3組が3組とも全員スリ被害に遇ってるということは、被害に遇う確率が尋常ではありません。。。(-_-;)
そこから当然の如く私が導き出した結論とは「パリに行ったら俺もヤラレル」でした。よって、いかにスリ被害に遇わないかではなく、スリに遇うこと前提で、いかにその被害を最小限にするかが私のミッションとなったわけであります。
まず、嫁の持つ鞄からスマホを含む一切の貴重品を抜き取り、私のたすき掛けができる細長い前掛けのような小さなポーチにしまい、それを自分の胸の前に持ってきてその上からダウンジャケットを羽織ります。これでナイフでダウンジャケットごと切り裂かれん限り、小さなポーチは大丈夫やろうと。次に、旅行中はGパンで過ごしたのですが、緩めのジーンズではなく、かなり細身のジーンズにします。この細身のジーンズであっても後ろのポケットには何も入れませんでした。で、お札は財布に入れずに、直接前ポケットに、また、小銭のみ小銭入れに入れて同じく前ポケットに、更にクレジットカードとデビットカードも同じく財布には入れずに裸のまま前ポケットにしまいました。細身のジーパンで前ポケットにものを入れると、履いてる本人ですらそれを取り出すのに一苦労する場合もあるぐらいですから、強盗かカツアゲに遇わん限りはこれで大丈夫やろ、と。私と子供二人がバックパックを担いで、嫁だけ小さなスーツケースを引っ張っての移動となったわけです。
モンパルナス駅到着後、地下鉄ホームに進むと、いきなり構内放送(?)で「現在、地下鉄でスリが多発しているから気をつけよ」みたいなアナウンスがあったのですが、これがフランス語に続いて日本語でされてたのには笑いを通り越して引いてしまいました。。。
どんだけやられとんねん、ジャパニーズ!!??
ただ、わざわざヨーロッパのど真ん中で日本語放送されるぐらいですから、ナメてはいけません。確かに地下鉄の改札を通ると、夕刻という時間帯も影響しているのかもしれませんが、やたらと殺伐とした雰囲気が漂ってます。この雰囲気はロンドンの地下鉄で感じたものと明らかに異なります(気のせいですかね…?(-_-;))。で、そんな雰囲気の中で、「どっち行ったらええの?」みたいなことを夫婦でやりつつも、意識は360度に向けながら地下鉄マップを調べつつ、背後から許可なく近寄るものには死を!みたいな殺気だった雰囲気だけは出しつつ、あれこれ調べるのですが、如何せん、英国外ではスマホが使えないため、ことが思うようにスムーズには進みません。
しゃあないので「人に聞くか」と。ただ、誰に聞こうかプラットフォームを見回すも、怪しげなおっさんがおったり、死んだ魚の目をしたような若者がいたりで、イマヒトツパンチに欠ける人材ばかり。その中でたまたま目があったドレッドヘアーをした黒人女性にすがるような思いで話しかけると、ちゃんと英語で返してくれ、自分の乗る電車を一本やり過ごしても我々の目指すルーブルまでの行き方を一緒になって探してくれたのであります!めっちゃエエ人やん!
誰や、フランス入った瞬間英語通じんようなる言うたん?(-_-;)
というわけで、無事5時過ぎにルーブル美術館に到着できたわけです。そして本当にラッキーなことに、ルーブルでは荷物や上着、傘など全て無料で預けることができるのです!そこで重い荷物や上着は全部クロークに預け、軽くなった身一つで館内の鑑賞に向かったのでありました。大英博物館でもこんなんあったっけ??
結局ルーブル鑑賞をしているとあっという間に時間が過ぎ、気付くと8時過ぎ。そろそろ帰ろうかという段になって「どうやって帰るん?」となり、とりあえず「ルーブルからホテルまではそない遠くない」という嫁の主張を信じ(且つ地下鉄だとどの駅で降りたらええのか事前調査を怠ったため、またあの殺伐とした雰囲気の中でゴルゴ13みたいに殺気だって地図見るのもイヤやなということで)歩いてホテルまで行こうと。で、ルーブルから地上に出たわけですが、当然、初めての場所なのでどっちがどっちかわかりません。ただ、嫁が微かに向こうに見える橋らしきものを発見し、「あれセーヌ川とちゃうか?」と。「セーヌ川やったとした反対方向やからこっちやで」と。その瞬間、どこから現れたのかいきなり暗闇からモノ売りがエッフェル塔のバカでかいキーホルダーみたいなのを「こーてや」と。しかも複数名で。「いらん」と言うのに「こーてや」と食い下がってきよるわけです。「再度いらん」と言ってそのモノ売りから逃げるようにセーヌ川と反対方向へ進むのですが、ほんまにこちらの方向で正しいのかどうかもわからん中を夜になってから無暗に進むのも気になるわけです。かと言って引き返したらまたあのモノ売りおるし。。。なんかゲームのバイオハザードみたいですね。。。向こうのほうでウロウロしとるわけですよ。。。(-_-;)
モノ売りから少し離れたあたりで、誰かに道を聞こうと思うものの、暗い路上で目に入ったのは、タバコを吸いながらスマホをいじってるちょっと昔グレてました?的ねーちゃんが一人。他に人もいないので、とりあえずそのねーちゃんにオペラ座はこっちの方向であってるのかと尋ねると、このねーちゃんイヤホンを外して、英語で説明してくれるではありませんか!?しかもさっきのドレッド女性と違って、この元ヤンねーちゃん、英語が決して流暢ではないのですが、ジェスチャー交えつつ何とか説明しようとしてくれるわけです。で、最後に「私の説明で理解できたか?」と。。。ハイ、ヒトを外見で判断した私が100%悪うございました(-_-;)この人もめっちゃエエ人やん。どないなってんねんパリ・・・
誰や、フランス人は英語喋れるけど喋らん言うたんは?(-_-;)
そんなこんなで、そこから10分ほどで無事ホテルに到着できたのであります。
最後に一つ、パリで良いレストランがあったので、ご紹介を。
CHARTIER(シャルティエ)というレストランです。嫁がネットで調べて来たレストランで恐らく日本のガイドブック等には掲載されていないと思います(日本語メニューもないし、日本人客、というかアジア人客もほとんどいなかったので)。この写真↓はシャルティエの入り口です(入り口自体はちょっと表通りから引っ込んだ所にあり、やや見つけ辛いかも・・・)。
ただ、このレストラン、滞在したホテルの受付の女性も知っており、オペラ座界隈では結構有名なレストランのようです。朝11時から晩までやっていて、いつ行っても良いらしいのですが、基本ランチ、ディナーのゴールデンタイムは普通には入れないぐらいの人気ぶりとのこと。とりあえず、ブリストルに帰る最終日の早めの晩御飯(または遅めの昼ご飯)として3時過ぎにお店に行きました。流石にこの時間だと待つことなしに普通に入店できるわけですが、まぁアジア人客が珍しいのか、周りのおばはんらの視線がハンパないわけです。そない見るか?!ぐらい一切の躊躇なし且つ一切の遠慮なしにこちらを凄い目で凝視してきよるわけです。ブリストルに来てからお店などで見られることにはある程度慣れてきたのですが、ここでの見られ方は本当にハンパなかったです。ま、大衆食堂みたいなレストラン(美味くて安い!みたいな)らしいので、そこにアジア人客が来たら色々と物珍しいのでしょうね。確かに私も以前、日本のラーメン店で外国人を見つけた時に、どうやってラーメンすするんやろ?と気になって見てしまったことあったので・・・(-_-;)
で、接客をしてくれたウェイトレスのおばちゃんは英語がちゃんと話せたので良かったのですが、いかんせん、メニューはフランス語のみ。どんだけ見たところでわかりませんので、おばちゃんに、前菜、メインとそれぞれおススメを聞きました。で、おばちゃんのおススメが「エスカルゴ12個」と「仔牛のステーキ」と「アヒルの肉を焼いたもの」と「バカでかいフォアグラ」でした。フォアグラは好みがあるかとは思いますが、個人的にちょっとクセがあったので次は頼まないと思います。が!それ以外はどれもおいしく、ここにワインのボトルとパン食べ放題とデザートをつけて40€でした。これには正直驚きました。パリのど真ん中でこのおいしさと満腹感で、しかも家族4人で食べて5500円程度(行きのブリストル空港で食べたバーガーキング3000円以上したんですけど)…恐るべしパリ…
ただ、それまで全ておばちゃんのおススメにしたがっていたのに、最後のデザートだけ嫁が自分のチョイスで選んだのですが、これはハズレだったそうです。嫁曰く、最後までおばちゃんのおススメに従うべきやった、と。
パリに行かれる予定のある方は是非CHARTIERでググってみてください。日本語で書かれたブログがあるはずです。
行って損はありません。
参考までに、シャルティエの店内の写真もアップしておきます。かなり広いです。