先日バスに乗って、少し離れた場所にある公園に行こうということになりました。(わざわざお金払うてバスにまで乗って行く公園ですが、いたって普通の公園です。。。(-_-;))
イギリスは(超保守的だからなのか、地震がないからなのか不明ですが)日本と異なり、車道の幅は一切広くせん代わりにその分の面積全部を公園につぎ込んどるんとちゃうか?と思わず突っ込みたくなるぐらい、至る所に「立派」な公園があるわけですが、その「立派」な公園は概して、緑と大木と池とベンチとリスしかおらんような日本の子供から見たらまーったくトキメかん代物であることが多いわけです。従って、遊具のある公園は非常に希少価値が高く、少々遠くても歩いて行ける範囲(片道20~30分程度)であれば、テクテク歩いていくわけです。
で、そんなある日、ママ友からちょっと離れたとこやけど遊具の充実してる公園あるで、との情報をキャッチしたので「ほな行こか」と。もちろん、「ちょっと離れたとこやけど」というフレーズを「歩いていけるけどな」と自動翻訳してGoogle mapで検索した結果、徒歩1時間10分との検索結果であったため、即、バスに切り替えたわけです。
当日、センターにあるコーチステーションからバスに乗ったわけですが、家族でバスに乗るのは久しぶりであるのと、料金体験が未だによくわからんブリストルのバス運行システムに、とりあえず始発駅であったため、運転手に「○○までの往復切符が欲しいんですが、家族チケットが一番お得ですか?」と聞いたら、何やら車内の券売機にあるボタン押しながら計算しよるわけです。で、これが一番安いわということで表示された金額が£8.8。
で、支払いの段になって、20ポンド紙幣しかないことに気付いたものの、今更どうしようもないのでそれを差し出すと、案の定「もっと小さいのないの?」と。「それしかない」と答えると、ズボンのポケットから小銭をジャラジャラ出して、数えよるわけです。で、「1ポンド硬貨10枚しかないわ」と言ってそれを差し出し、残りはコーチステーション構内の受付で払い戻してもらってと言われたので、えらいテキトーやなと思いつつも言われるがまま「さよですか」とバスに乗り込んだわけです。
で、バスに乗り込んでから、改めて貰ったチケットを見ると、大人2名分のデイチケット(1日乗り放題チケット:4.4ポンド×2枚)やったわけです。大人のデイチケット買うたら、子供分って無料になるんやったっけ???と何やら釈然としないまま、とりあえず公園に到着して、一通り遊んでから帰ってきたわけです。で、帰りの車内でとりあえず、コーチステーション着いてからのやり取りをシミュレーションしてみるわけです。
これってもし「運転手がお釣り全くくれませんでした~」とか言ったら、その言葉通り全額返金しよるんやろか?とかアホなことを考えつつも、それにしてもイギリスは意味不明なとこで無茶苦茶融通のきかん部分がある一方で、テキトーなところは徹底してテキトーやな、と。(-_-;)
で、コーチステーションに到着したので、早速構内にある有人発券所へ向かったわけです。
発券所の室内に入ると、手前と真ん中の窓口は対応中だったのですが、一番奥のブリティッシュマダムが鎮座しとる窓口が空いていたため早速、そちらに進み、そのマダムに「エクスキューズミー」と声をかけると「呼ばれてへんのに来たらあかんやろ。ウチ、もう仕事終わって帰るとこや」と。
はい、きましたー!ナイス接客態度~!チーン!
もう慣れてるので、あまりムカつかんのですが、にしても、あの人ら、あの接客態度って「異邦人」に対してだけなのか、現地人に対しても同じなのか結構興味があるのですが、なかなかそこまではわかりにくいところでもあるわけです。
しゃあないので、すごすごともとの列の先頭に戻って待つこと1分ほどで真ん中の窓口が空いたので、こちらはブリティッシュジェントルマンがいる窓口へ進んだわけです。
「バスの運転手が十分なお釣りを持ってなかったので、ここでお釣りを受け取るよう言われました」と伝えると、窓口のジェントルマンは「#$%&=@*:??$%」と答えよるので「もう一回言って下さい」と伝えると「チェンジチケット見せろ」と。意味が分からず「チェンジチケット???」と聞き返すと「イェース!!!!チェンジチケットないのに、返金できるわけないやろ!」と言い放ちよるわけです。予想外の展開に「え、、、、、、、ってことは、ここでお金を返金して貰うことはできないということですか?」と聞くと「チェンジチケットないのに、どうやって返金すんねん?」と例の大げさなジェスチャーをしてみせよるわけです。
で、まぁ1.2ポンドなんで別にもうええかなとは思ったものの、やっぱり理不尽は理不尽なわけで、ここで泣き寝入りすんのもどうなんやろ?と思ったので「ほな、僕はどうしたらええでしょうか?」と尋ねると、「知らんがな、第一なんでお前チェンジチケット貰わんかってん?」とまたまた大げさなジェスチャー交えて言いよるので「チェンジチケットのことなんて知らんし、運転手も何も言わんかったし、何もくれんかったです」と抵抗すると、今度は「第一、なんでお前20ポンドとか高額な紙幣使うねん!」と意味不明なことを言いよるので「それが僕が乗車時に持っていた唯一のお金やったからです」と答えると、ここで意外な展開が!
「ほんま、なんなんオマエ~」みたいなてぶてしい溜息をつきながら「だいたいいつの話やねん、それ」と。「今日です。今さっき。2~3時間前のことです」と言って、切符を見せると、それを受け取ったジェントルマンはそれを持って奥に引っ込んで行きよったんです。「え、マジで!?」
さっき、意味不明な自信でもって、払われへんって断言しとったやん!?
ここから待つこと5分くらい。なかなか帰ってきよらんわけですが、ようやく奥のドアが開いたと思ったら、もう一人別のおっさんも一緒に出てきよったわけです。で、その新しい方のおっさんが僕のチケットを手に持ちながら
「で、結局の所、うちの運転手はあんたにお釣りを一切渡さんかったわけやね?」と。
「ちゃいます。ちゃいます。運転手は僕にお釣りを10ポンド渡して差額をここで受け取るよう言いました。だからお釣りの金額は・・・・・・」
「1.2ポンドやな。はい、これ」と差し出しよったわけです。
????????
え?え?え?
もしかしてだけど~
もしかしてだけど~
そ~れ~って、いーま、ぼーく、カマかけられてたんじゃないの~???(←古!)
あれ、もし私が「はい、そうです。私はお釣りを一切受け取ってません」とか言うてたらどうなってたんやろ??と考えると、ちょっぴりその結末が知りたい自分もいるのでした・・・。アカンアカン(-_-;)
にしても、ほんま面倒クサイと思ったらとりあえず、断りよんねんなという彼らの習性も少しずつ分かって来たわけで、これはこれで自分の経験値を高めてくれるなかなか貴重なチャンスでもあるわけです。
この数日後にブリストル大学で教鞭を取られている日本人のM教授のお宅にお邪魔した際に、この話になったのですが、M教授もそのケースだと家族チケット(8ポンド)が最安値じゃなかろうか?と。第一、大人のデイチケットで子供が無料になるなんてことはない、と(-_-;)。
しかし、ほんまテキトーや・・・このテキトーさでも、いや、このテキトーさこそが帝国になるための必須条件やったんやろか??
とりあえず、教訓:イギリスでは「無理」と拒否られたところからすべては始まる…