Simon先生によるとWriting Task2でのハイスコアのカギは、
- 設問で問われている内容を完全に把握し、
- 原則として4段落構成で、
- 簡潔なイントロにまとめ、
- そのイントロに必要があれば自分の立ち位置を示し、
- 段落2と段落3で豊富なアイディアを論理的に展開し、
- Band7Wordsを多く使う
ことになるかと思います。
で、言うは易し、行うは難しということで、実際にこのSimon先生の言う通りにWriting Task2の文章構成を考えてみたいと思います。あくまでも例です。批評的視点で見て頂ければ幸いです。
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題材:Cambridge IELTS8 p31より
Some people think that parents should teach children how to be good members of society. Others, however, believe that school is the place to learn this.
Discuss both these views and give your own opinion.
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異なる2つの考え(または長所・短所)を列挙し、自分の意見を述べるという典型的なパターンです。 Simon先生のアドバイス通りIntroは2センテンスで書きます。自分の意見を述べるよう問題に指示がありますので、イントロの2文目で必ず結論を簡潔に書いておきます。
ということで、Introパラグラフはこんな感じになります。基本、Simon先生の注意事項さえ守っていれば、ここは基本テンプレ使用が可能な箇所だと思います。
People in the general public have different views about where children should learn how to be good members of society, at home or at school. Although there are good arguments in favour of parents teaching their children structure and discipline, social skills or social manners, I personally believe that this cannot be the responsibility of the parents alone.(58 words)
さて、次に最も試験管が見たいと言われるBody部分です。Discuss both these views.という指示がありますので、Body1とBody2でそれぞれの立場からの意見を書きます。ここからはテンプレ活用があまり効きませんので、Simon先生のアイディア集からどういう風にアイディアを引っ張ってくるかを書いてみたいと思います。
Body1(自分の主張とは反対の立場の意見、ここでは、家庭でしつけるべきという立場)
- 態度の悪い生徒や問題児は基本、家庭でのしつけがなされていない
- 甘やかしすぎて子供をダメにしてしまうような親もいる
- 学校のクラスによってはあまりにもたくさんの児童で溢れかえっているクラスもある
- ただでさえ、そんな大クラスは運営が難しい
- 親からのサポートがなければ学校ができることなどほとんどない
上記1~5はSimon先生のアイディア集p14~15の”Bad Behaviour in Schools: Causes”から引っ張ってきました。
Body2(自分の主張サイドの意見、ここでは、中庸的な意見=家庭だけに押し付けるべきではないのでは?という立場)
- 多くの問題児は不安定な家庭環境で育っている場合が多い
- 片親など、家庭で子供をしつける時間がない親もいる
- 多くの親は子供たちがどのように時間を過ごしているか全く知らない
- 学校だからこそ提供できる社会的体験もたくさんある
- 学校は子供たちに共有や寛容といった道徳観念を教えることを狙いとしている
- 学校は子供たちが社会の貴重な一員となる準備をさせている
上記1はアイディア集p15の”Bad Behaviour in Schools: Causes”から、2、4はアイディア集p14の”Disadvantages of Home-Schooling”から、3はp20の”Negative Effects on Children”から、5、6はp11の”Benefits of Education”から引っ張ってきました。
そして、Conclusionです。基本はIntroのパラフレーズで、再度自分の意見・結論を述べて終わりです。ここも基本、冗長さを避けて、利用できるところはテンプレを使って簡潔にまとめれば良いと思います。(実際のところ、Simon先生はあまりConclusionについてはあれこれ言われない・・・)
For the reasons mentioned above, I believe that children should be prepared to be a valuable member of the society at the community which they belong to, not only at home but also at school.
要は、上記のアイディアを試験本番の最初の5分でアウトプットができて、且つそれをBand7 Wordsで書ければどれだけ悪くてもBand7はクリアできるということです。つまるところ、Simon先生が何度も口酸っぱく言われている「アイディアの準備」と「Band7 wordsのインプットとアウトプットの練習」がWritingの肝と言えるでしょう。私の経験で恐縮なのですが、現段階でBand6まで来られている方なら、恐らくこのやり方で一気にBand7は突破すると思います。