さて、結論から言うと、結局のところ我々一家は最初に訪れたCliftonでもその後訪れたSouthvilleでもBedminsterでもなく、Cothamという地域で賃貸物件を借りることになりました。

Cothamという地域は最初全くノーマークの地域だったのですが、ちょうど地理的に言うとブリストル大学の東側に隣接する地域です。同じくブリストル大学と東側で隣接する地域にKingsdownという地域がありますが、その地域とも隣接しています(因みにCliftonはブリストル大学の西側に隣接し、SouthvilleやBedminsterはブリストル大学とは隣接はしていませんが、南に位置します)。

このCothamという地域はGlouceter Roadを下りCheltenham Roadを通過してStokes Croftに入るともうCentre(Broadmead)が目と鼻の先ということもあり、非常に交通の便が良い所です。よって人気の高い地域であり、地価は決して安くはありません。

ところが、問題はCentreからこのCothamにアクセスする際に通るStokes Croftの存在です。このStokes Croftはいろんな意味でかなり有名な通りでして、大学のHPにはエリアガイドのコーナーにStokes CroftとMontpelierとSt Paulsが同じカテゴリーでくくられていました。曰く、edgyな町である、と。less safe、であると。Be carefulだよと。(-_-;)

因みにこのCothamの東側に隣接する地域がMontpelierでありSt Paulsであり、そしてその更に東にはEastonがあります(-_-;)。初めてこのStokes Croftを通って物件を見に行った日の午前中、この通りの道端に中年のカップルが2人倒れてました(苦笑)。あまり道行く人もその光景に対して引いてたりしてなかったので日常茶飯事なのか?と焦りましたが、それ以上に子供らはその光景に怯えまくっていました。あと建物の落書き?orアート?・・・識別に困るのですが、とりあえず日本人の感覚からすると「落書き」が建物にめっちゃ書かれてるんですね。なるほど流石は・・・(-_-;)と思わずにはいられませんでしたが、このStokes Croftを抜けると街の雰囲気も緩和され、目指す物件の周囲は結構いい感じの場所でした(実際Stokes Croftを抜けCheltenham Roadに入ると物件価格も上昇します)。

しかし、そもそもCliftonやSouthvilleを検討していた我が家がなぜCothamで物件を決めたのか?

それは、この物件が大学管理の不動産屋(UBU Lettings)が提供しているshort termの物件だったからです。もちろんfurnishedで、家賃も予算より£100ほど安く、且つ仲介手数料も取られない、そして何よりもすぐに入居可。当時厳しい現実を突きつけられていた我々夫婦にとっては、かなり魅力的でした・・・そう、Stokes Croftの存在を除いては。

色々と不動産屋めぐりをしている中で、我々夫婦の間では、

★とりあえず早くホテルから脱出したい
★子供の小学校のこともあるので、もう少し地域のことを調べてから住む場所を決めたい

という点で意見が一致していました。

で、ブリストル大学の構内にあるUBU Lettingsに出向いて件の物件に興味がある旨を伝えると、スタッフの方から「夫婦お二人だけ?」と聞かれたので「子供がいる」と伝えると「1人?」と聞かれ「2人だ」と答えると、やや曇り顔。この段階でまたまたいや~な予感が・・・。ここも子供2人だと無理と言われるんやろか?と不安になり、焦って「子供2人と言っても日本人だし、まだそんなに大きくないし、寝る場所も何か毛布かマットレス買ってきて寝かせるから大丈夫やと思う!」と伝えると、スタッフは「そのマットレスを置くスペースがこの家にあったかしら・・・」みたいなことを口にしながらもとりあえず大家さんに確認してみると言われ、またわかったら連絡するからと言われました。あまりに私が絶望した表情をしていたからか、最後に、「でもこの物件はshort termなので、もしかしたら大家さんもいいと言うかもしれないわ」とフォローはしてくれました(笑)。

結果、1時間ほどして携帯が鳴り、大家さんはOKとのことで内覧に来て良いとのことだったので、早速翌日に内覧の予約を入れました。

翌日約束の時間の15分前に着いて、近くで待っていると大家さんが近くまで出てきてくれたので、そこで初対面。非常に穏やかそうなイギリス人女性で、あとで分かったのですが、同じブリストル大学で教鞭をとられる先生でした(笑)。

で、内覧スタート。物件は半地下物件でしたが、問題の部屋のサイズは申し分なし。しかもHPには2 bedroomsと書いてあったのに、リビングにあるソファが何とダブルベッドに早変わりするソファで、結局見方によっては3 bedroomsの物件で、家族4人が暮らすのに全く問題なしとわかりました。

いつから入るかと聞かれたので、なるべく早くと答えると、いつでもいいよ、と言われたので、では明日から、ということになり、翌日の朝10時に賃貸契約を交わす約束をして内覧終了。

住むところが決まってよかった~(笑)

というか、結果オーライで当面住む場所が見つかったからよかったものの、かなり綱渡り状態のような・・・。