大学の家族寮に引っ越してからも、うちは(少なくとも)お米はDano Martで買うことにしています。

店主のおっちゃんは「車で配送するで」と言ってくれてはいるものの、何となく米一つのためにわざわざ来てもらうのも気が引けて毎回テクテクDano Martまで歩いていくわけです。軽いウォーキングも兼ねて、あとおっちゃん(とたまにおばちゃんも)との会話もあるので嫁も一緒に同行します。この間に色々なことを嫁と話ながら歩くのであまり時間は感じませんが、軽く往復で小一時間はかかるわけです。ま、日本では間違いなくこんなことせんな(できんな)・・・と思うと、なんか不思議な感じです。時間の流れ方が明らかに日本とちゃうな・・・と。

で、このDano Martに行った際に、おっちゃんからいきなり「ブログ書いてるんか?」と。なんで知ってるんやろ?と思いつつYesと答えると、「うちの店のこと書いてくれたんやて?」と。おっちゃんは日本語が読めないはずなので、なんで知ってるんですか?と尋ねると、私のこのブログを見てくれた日本人の方がDano Martを訪れたらしく、そこでおっちゃんが「なぜこんなところに日本人?」と思って尋ねたところ、このブログのことを話して下さったとか。。。おっちゃんも(そして途中から会話に入ってきたおばちゃんも)喜んでくれていたので、ま、少しでも他人様のためになったのであればよかったな・・・と。

因みにDano Martはセンターの方から見ると、前回のブログでも書いたCheltenham Roadの端っこにあるのですが、このDano Martを通過するとCheltenham RoadはそのままGlouceter Roadに名前が変わります。そして、このGlouceter Roadを更に上がっていくと魚屋さんが1軒あります。他にもあるのでしょうが、今のところ私が知っている生魚が買えるお店はここだけです。刺身、お寿司用としてたいていいつも置いているのはマグロとサーモンです。たまに生のタコを置いている時もあります。クラスのチャイニーズに聞いたところ魚屋とかあるん?と聞かれたので、大学の西側には恐らくないのではなかろうか・・・と。もちろんスーパーで買う冷凍魚に比べると割高ではありますが、嫁がたまに生魚を食べたくなるらしく、Dano Martに行った時にはついでなんでこの魚屋まで足をのばすことにしています。この界隈までくると日中韓人率は更に下がり、2回目ぐらいでほぼ店主(とその奥さん)は顔を覚えてくれます。

2回目に嫁が一人で買いに行った際に、どこから来たんや?と聞かれたらしく日本と答えると、次回私と行った際に、「魚のアラいらんか?」と。「日本人はスープのダシに使うんやろ?」と。「ただであげるで」と。嫁が即答でYESと答えると、えらい大きな袋にドバドバ生魚の残骸を投入しはじめ、その量の多さに嫁が「しまった!回答間違えた!」と引きつるも時すでに遅く大量の生魚の残骸が入ったビニール袋をキッチリとしばって渡してくれたのでありました。

「これ、後処理どうするん?とりあえず腐らんようにゴミ収集日まで冷凍か?」と、まるで殺人死体の処理をめぐる相談かの如く二人であれやこれやと話しながら帰ったのでありますが、果たして家に帰って恐る恐る袋の中を開けてみると、アラなんて言ってはバチが当たるんちゃうか?というぐらい、まだ身がたっぷりついている「アラ」がどっさり入っていたのでありました。(お店では遠目でよくわからなかった!)中には、恐らく間違って混入したと思われる普通の魚とかも入っていて、まさにラッキー!!というか、ありがとう、おっちゃん!!!テキトーすぎる!!と心の中で感謝しました。

この日は魚介類を食べるつもりだったのが、(あまりにアラの量が多いので)急きょ、もらったアラを食べることに。と言っても、いわゆるアラは油でカリカリにあげてビールのおつまみにしたのですが、誤って混入していた普通の魚はもとより、身がたっぷりついているアラの身を削っていくと普通に家族4人がおなか一杯食べれるだけの魚料理ができました。。。(笑)それでもまだ余っていたので、何日かに分けておすましを作ったり、フライドフィッシュにしたりと有難く最後までしっかりと頂きました。こういううれしい誤算があるのも街の個人店で買い物をする醍醐味かもしれません。魚好きの人は要チェックです!