Pre-sessional Courseが始まって実質1週目が終了しました。

全部で何クラスあるのかわからないぐらいクラス数は多そうなのですが、参加者の95%ぐらいは中国人です。因みに参加者の中で現段階で判明している日本人は私以外に3人です。が、その3人のうち1人は初日会ったきりという、これまた日本人遭遇率は極めて低い状態です。で、初日に、隣に座っていた中国人に普通に中国語で話しかけられたので当惑した、という話をその3人の日本人に話すと皆同じ経験をしていました(笑)。それぐらい中国人多いです。そして、生まれて初めてこれだけ大量の中国人と知り合いになりましたが、皆いいやつです。(う~ん、日本にいた時はホント色んなバイアスがかかってたなぁ・・・と改めて気づかされる次第です苦笑)

ま、そんなことはさておき、ブリストル大学のPre-sessional Courseは10週間のプログラムと6週間のプログラムがあります。基本的に条件付き合格の学生が、自分のIELTSのスコアの数値に従って10週か6週か選ぶのですが、私は少しでも長くイギリス滞在を謳歌したいので10週で申し込みました。で、私の場合、IELTSでOA7.0をクリアできていたので、一番上のクラスになったのですが、このクラスでIELTSというテストについて色々と考えさせられることがありました。今日はそのことについて書きたいと思います。

私のクラスは15人クラスで、日本人1人(私)、タイ人2人で残りは全員中国人です。で、この中国人、とにかくよく喋ります(もちろん英語で)。私が1話す時間でだいたい5~6ぐらい話しています。はっきり言って流暢さで言うと、私はクラスでもほぼ最下位にいるのではないかと思われます。多分、普通の日本人が私のクラスの中国人が英語を話すのを見たら、「ペラペラやん」と思うと思います(実際私はそう思いました)。まず、彼ら・彼女らはあまり詰まりません(私はよく詰まります)。そしてよどみなく英文が出てきます。ほんとベラベラと・・・。

素人目に見たら、私と中国人のスピーキング能力には明らかにかなり隔たりがあると感じるはずです。そして、実際当人である私自身がその隔たりを実感しています。少なくとも彼らぐらい流暢に英語が話せれるようにはなりたいな、と・・・。

ところが!!!

驚くべきことに、実はIELTSのSpeakingのBandで見た時に、私と彼らのスコアは同じか、または私の方が上というケースが結構ありました。実際、聞かれたので自分のIELTSのスコアを彼らに伝えたのですが、彼ら自身が「信じれん・・・」という顔をしていました。

ここから感じたこと・・・。

  1. IELTSのSpeakingでは流暢さをそこまで全面に出さなくても6.5は十分可能
  2. ゆっくり話す代わりに、正確な発音を心がける
  3. ゆっくり話す代わりに、文法に意識を向ける
  4. ゆっくり話す代わりに、極力アカデミックワードとアイディアを入れる

1&2について
私のクラスの中国人が皆「ペラペラ」であることは上述しましたが、その中でもとりわけ3人、かなりSpeakingの上手な人がいます。うち2人はアメリカで留学or働いた経験のある人でした。この3人が他の中国人とどう違うのか?それは発音です。ペラペラな上に発音が正確なので、何を言っているのか理解できます。実は、クラスのペラペラ中国人に限らず、他のクラス(下のレベルのクラス)の中国人も今のところ喋った人は皆「ペラペラ」です。そして、なぜお前は一番上のクラスにいるのだ?とよくいじられます(笑)。ところが、その「ペラペラ」中国人達の話す英語が結構聞き取りにくい時があるのです。私のSpeakingのBandの方がクラスの他の「ペラペラ」中国人よりも良かったりした際に私が驚いていると、上記のアメリカ経験のある女性が、「でも、あなたの発音は聞き取りやすい」と小声で言ってくれました。速く喋っても発音不明瞭であれば、評価には結びつかないのかもしれません。

3について
も一つ衝撃だったのが、クラスの中でも特に弾丸トークをカマス中国人女性がいるのですが、彼女はよくheとsheを間違えます。あれだけペラペラ喋ってるのにあんたheとshe間違うか!?というのが日本人の感覚なのでしょうが、それでも彼女はペラペラです(笑)。よくよく聞いていると、大半の中国人が話す英語は非常にシンプルな文構造でできています。たとえペラペラ喋れても単調な文構造ばかりだとIELTSの評価には結びつかないようです。私はIELTSのテストの際に小難しく言ってしまう癖があり(それが故に詰まるのでしょうが・・・)、関係詞、受動態はよく多用していました。スピード面で改善が難しい場合は文構造を工夫してみる価値大だと思います。

4について
そしてIELTSのスピーキングでは何よりも大事なのがボキャブラリー&アイディアだと思います。先日、中国人クラスメイトに「お前の話す英語や書く英文には自分の知らない単語が結構ある」と言われました。可能であれば極力小難しい単語を入れる(それによって多少話すスピードが落ちても)ことと、もう一つは話すアイディアです。このアイディアに関しては今まで散々このブログでも言ってるサイモン先生のアイディア集がマストアイテムだと思います。サイモン先生のアイディア集のストックが頭にたまってくると、何かについて意見を聞かれた際に(スピーキングのPart3)、アカデミックワードをちりばめたひとかたまりのフレーズが口から出てきます。このフレーズが口から出てくる回数が増えるにつれてBandは上がるのではないかと思われます。

実際、Speakingの際には想像している以上にゆっくり喋っても上記4点をクリアできていればBand6.5は十分可能です。

ただ・・・最後に最近少し悩んでいるのが、実際に日常のコミュニケーションという観点からすると、相手に自分の意思を正確に伝えないといけないので、小難しい単語を使ったところで相手がそれを理解しなければ意味がなく、また複雑な英文を無理に話して誤解を招くようなことがあるとすれば、それはほんと本末転倒なことですよね。あと、日常コミュニケーションであまりに詰まりすぎると他の人に中断されてしまいます(最後まで聞いてくれません。皆結構イラチです。スピード命です(笑))。

そう考えると、heとsheの区別ができなくてもお構いなしにペラペラ喋れる中国人のSpeaking能力は私の研究課題の宝庫のような気がしています。