マスターの秋学期の授業も12月12日(金)をもって終了となり、ここから約1か月のX’mas休暇に入ります。一方我が家の子供たちが通う公立小学校は1週遅い12月19日(金)が終業式(?)となり、そこから冬休みに突入です。
以前のブログでも書いたのですが、我が家の子供たちは実はこちらで新学期(9月スタート)を迎える前に、何とか頼み込んで昨年度の最終学期の、しかも最後のギリギリの2週間ほどの期間にねじ込んでもらった経緯があるのですが、この2週間がなかなかの試練の期間であったわけです。
もともといわゆる「帰国子女」にするつもりもなく、日本人学校に入れたらええわと思っていたため、我が家の子たちは英語が全く話せませんでした。その状態でいきなり学年末のドタバタの時期に現地校に放り込まれたわけですが、幸いうちの子たちが通う小学校は結構インターナショナルな雰囲気の漂う小学校で、且つ保護者もそない訳のわからん、輩のようなのはいなさそうな気配のする学校で(実際、うちの小学校の登下校時に付き添う保護者を観察していても右手にタバコ、左手にスマホで一心不乱に親指を動かしまくってる保護者はまず見かけません)、編入当初クラスメイト達は我が子らを非常に暖かく迎えてくれ上々の滑り出しを見せたわけですが、なんせまぁ子供同士のことですから言葉が通じないというのは結構なハードルのようで、最初のもの珍しさも3日もすると飽きられるわけです。
で、特に長女の方は最初は引っ張りだこの人気ぶり(?)だったのが手のひらを返したように、4日目あたりから放置プレイとなり、学校にいる時間の大半を一人で過ごすことが多かったようで(ランチの時間も外のベンチで一人で弁当を食べていたらしい)、なかなか自己中の自覚がある親としても流石に「すまんの~」という気持ちでいっぱいになることもあったわけです。で、やはりそんな放置プレイが続くと出てくるのが「学校行きたない」という一言で、晩になるとボソッと「明日学校行きたない」と。
贔屓目に見ているとは言え、もともとそない聞き分けのない方ではないとは思う我が子らなのですが、この2週間は結構粘られた記憶があります。で、最終的には「学校行きたなかったら行かんでええって言うたやん!」と逆ギレする始末。確かに、ヨーロッパは人種差別があると聞いていたので、学校でアジア人であることを理由に暴力や陰湿ないじめを受けた場合、学校側がそれに対して然るべき対処をしてくれないなら、別に1年ぐらい学校行かんでもええわと開き直っていたので、そんな問題発言を嫁に話していたのを子供らはちゃっかり聞いてるわけです(-_-;)。
とは言うもののよくよく聞いてみると、そんないじめなど全くないわけで(こちらからしたら完全肩すかしです(-_-;)みんなめっちゃエエ子らやん!と)むしろなんやかんやとそれなりにクラスメイト達も気をつこうてくれてるようなのですが、如何せん言葉が通じないために、やっぱり一緒にいてオモロイ、普段の友達の方に流れてしまうわけなんですよね・・・。これはクラスメイト責められへんで…と。そんなわけで、ここは親として結構踏ん張りどころやったわけです。「休むのは許さん」の一点張りで突っぱね続けたり、「あと1週間や」とか「あと3日や」とか何とか今学期を持たすためにあれやこれやの懐柔策で休まず登校させ続けました。
そんな状況ですから、もう授業についていくとか、宿題やったかとか、そんなもんどうでもええわという気持ちでとりあえず休まず行ってくれてたらええ、と。そんなこんなで何とか2週間を終えたわけですが、このたった2週間という短い期間ではあったものの、この期間で少しでも顔を知ってもらって、ちょっと気にかけてくれる友達ができたのが無茶苦茶大きかったわけです。
特に長女に比べると更にマイペースでヘンコな次男は日本の小学校在籍時も単独行動炸裂で協調性というものを知らんのか?と思うこともあったりしたのですが、それがこちらイギリスでは吉と出たものの、それでもやはり一日中言葉が話せないストレスはあったらしく、2~3日に1回のペースで自宅では爆発してましたが、それも2週間という決まった期間であったため何とか乗り切ることができたようです。
そして何と言ってもこの最初の2週間を乗り越えることができたのは、唯一のネイティヴ日本人の男の子(レセプションクラスという、いわゆる「年長さん」のため学年・クラスなどは全く違うのですが)のお母さんが嫁の相談相手になってくれたことと、あと、特に次男に関しては、この2週間の間に台湾人の友達と、日英のハーフの友達(いずれも日本語は話せず英語はネイティブ)と友達になったのがかなり大きく、このお母さんたち(これもたまたまブリストル大学関係の方で無茶苦茶お世話になってしまったのですが)が新学期までの夏休み期間中に自宅に招いてくれたり公園に誘ってくれたりと、何かにつけて気にかけて頂き、もう本当に感謝してもしきれないぐらいお世話になってしまったわけです。
とりわけ、最初に学校側から紹介をしてもらったネイティヴ日本人の男の子のお母さんといい、次男のクラスメイトのハーフのお母さんといい、学校側から紹介される際の唯一の動機は「同じ日本人だから」というもの。でも、これよくよく考えてみると、紹介される側からすれば滅茶苦茶迷惑な話ともなりえるわけですよ。というのも「同じ日本人」やからという理由で引き合わされるわけですが、これかなり無茶ブリですよね。この地球上に日本人なんて1億3000万人弱おるわけで、絶滅危惧種でもなんでもない。その紹介された日本人と馬が合うかどうかは完全に別次元の問題なわけで、紹介された日本人がKY極まりなかったりすると紹介された側はもうこれ天災に遇ったと思うしかないですよね…(-_-;)そんな訳で、嫁も私もそんなお相手の胸中を察するとなかなか恐縮しきりで、「ホントすみません…」って感じだったのですが、どの方も非常に親切にして下さり(まぁ、こんなことを書きつつ、そのKY夫婦がお前らじゃ~と突っ込まれまくってるかもしれませんが…)今度自分達が同じ立場になった時はやはりこれを見習わせてもらおうと思う次第なわけです。
ちょっと長くなってしまったので、続きは次回にまわしますが、双子全然出てきませんでしたね~(-_-;)