さて、留学先をロンドンではなくブリストルに切り替えた時から避けて通れない問題となったのが、子供の通う小学校選びです。
私はTESOLを専攻しようとはしているものの、我が子をいわゆる「帰国子女」にしたいという欲求は全くなく、当初、第一志望の大学院をKing’s College Londonにした理由の一つが、子供をアクトンにある日本人学校に入れること、であったほどです。
ところが、ブリストルには日本人学校がありませんので現地校に子供たちは行く羽目になってしまいました。そこで、この子供の学校選びをどうするか?ということで日本出国前からせっせとネットで情報を漁ってたのですが、どうやらイギリスでは日本のように、住んでいる場所によって自動的に校区が決まり、従って行く学校も選択の余地なし、というようなわけではなく、我が子を通わせたいと思う学校を親が選ぶことができるらしい、という情報までキャッチできました。。。。
ところがです。ここで大きな問題が一つ。
我が子を通わせたい学校って・・・・(-_-;)
住んでもいない異国の地の、しかも公立の現地校がどんな状態なんか知るはずもありません。そんな状態で「どこの学校にする?」と言われたところで「知るか」で終わりますよね。。。で、ひとまず、大学からの近さのみで決めることにしました(苦笑)。Googleで”primary school around bristol university”と検索すると、7件小学校がヒットします(場所もGoogle mapで表示されます)。この中で我々の学校選別の最優先項目である「近さ」という視点から最有力候補に挙がったのが、ブリストル大学から最も近い(というか大学の敷地内にほぼ隣接している!)セント・マイケルズ・オン・ザ・マウント・チャーチ・オブ・イングランド・VC・プライマリー・スクールという、もはや嫌がらせなのか?!と思わず疑ってしまうほど、アラビア人の名前並に長い名前の小学校でした。。。。
で、ネット情報によると、めぼしい小学校を見つけたら次にするのが小学校の校長宛に、入学希望の手紙を出すことだそうです。この段階で、ちょっと新鮮だったのが、イギリスの小学校の校長先生(基本、女性です。もしかしたら男性校長もいるのかもしれませんが、公立の小学校のHPで男性校長、見たことありません)ってそない権限あるんや!?ということでした。日本だったら入学とかそういう事務的な手続きって基本、市役所で一括管理というイメージだったのですが、こちらではなんと校長にお伺いを立てなければならない??と。
ということは、もし私が校長先生に手紙を出してお伺いを立てたとして、その校長がヘンコなイギリス人で「なんやこの日本人の子供、英語も喋られへんのか・・・しかも2人もいよる・・・まずいな・・・・・・他の小学校行ってもらおう~っと♡」というような状況になるとシャレにならないわけですよ。こちらは車も所有する予定はないので、毎日の登下校の付き添いは全て歩きです。しかも嫁は英語が喋れないので、端から登校時の付き添いは私で決定です。つまり私は毎朝大学に行く道中で子供を小学校に投下してから大学に向かわないといけないわけです。よって大学とは真逆の方向とか、しかも、それでいて徒歩30分以上かかるとか、もうありえないわけです。
この段階で校長にダイレクトにメールを送るという行為自体が、かなりハードルの高い行為となりました。「この日本人、子供ばかりか親も訳の分からん英語書きよる・・・」といった状況は極力避けたい!!しかも、ネットで色々と検索していた際に、校長宛に入学希望を出すわけなので、志望理由もしっかり書きましたといわれる方もいたりと・・・公立の小学校に入るのに志望理由とかあるん!!??「近いからです」とか書いた瞬間に私のメールは即シュレッダー行きになるんちゃうか?とか、どうもキリスト教関係の小学校のようなので、「最近キリスト教に興味が出てきました」とか書くと、「そうか、なら改宗が入学の条件や!」とか言われたらどうしよう、とかアホな妄想は膨らむばかりです。
さて、どうしたものか・・・。(つづく)