さて、本日はCourse最終日のLeaving Ceremonyで、Pre-sessional Courseがこれにて完全に終了しました。。。。

とにかくあっという間の10週間でした。大半のクラスメイトが自国の大学を卒業してすぐにこちらに来ているため、その有難みはあまり感じにくかったようですが、私のように長く学生生活から離れていた者にとってはめちゃくちゃ楽しい10週間でした。学生ってほんと最高の身分ですね。。。。これ癖になりそう。。。。(-_-;)Pre-sessional Course参加してほんとよかったです。

結果発表が9月4日なので、それまで完全にフリーということになります。クラスメイトは早速今日の午後からスコットランドに7泊の旅へと出かけました。因みにこの期間はビザ申請の兼ね合いもあって、学校から海外旅行は控えるよう言われているため、国内旅行に行く人が大半だと思います。

で、私はビザ申請の必要がないため、大手を振ってヨーロッパ旅行へと旅立ちたいのですが、9月2日から子供たちの小学校が始まるため嫁から即却下されました。。。

さて、Pre-sessional Courseファイナルテストの報告も今回が最後となります。

Oral Assessment

これは10分~12分程度の時間でパワーポイントのスライドを使いながら試験管と受験者の前で英語のプレゼンをする試験です。幸い、人前で話すのは職業柄慣れているため私にとっての一番のハードルは10分間詰まらず英語でプレゼンし続けるという点だけでした。因みに(このあたりも非常にイギリスらしいというか、なんというか・・・)12分を「大幅に」越えるとあと1分で終われという表示が出ます。これが出ると多分パニックになりその後のプレゼンはグダグダになってしまう危険性があるため要注意です。ただし、その一方でプレゼンが10分未満だとかなり減点を食らいます。。。

私たちのクラスの先生は非常に細かくプレゼンの指示をしてくれたのですが、全てのクラスがそうだったわけでもなかったようなので、来年以降にこのテストを受ける人のためにも私たちクラスメイトが参考になったと思ったテンプレートを以下に書いておきます。テンプレと言っても当然プレゼンの内容全てをテンプレ化することは無理なので、大切な冒頭部分を以下に記しておきます。とりあえず冒頭の掴みは大切やと思いました。

[Introduction] スライド画面→プレゼンの題名と自分の名前
この部分はそこまでかしこまらなくて良いと言われました。簡潔に、そしてすぐに本題に入れ、と。
Hi, I’m Nory.
Today, I’m going to talk to you about….

[Interesting Opening Question] スライド画面→クイズの選択肢を3択で表示(文章は使わず写真のみ)
本題に入る前に聴衆の関心を引き付けるためのオモシロクイズを出すと効果的と言われました。私は、日本の英語教師が一番恐れているものは何だと思うか?という問いを口頭で伝え、写真を使った3択をスクリーンに写したのですが、結構食いつきは良かったと思います。
Before I begin, I would like to ask you one question.

Don’t you think there may be something strange about…?
And that’s what I’m going to talk about today.
Let’s move on to the next slide.

[Aim] スライド画面→1.Translating methodological approach 2.Images and Words 3.An obstacle to this innovation
このプレゼンをするための意図を簡単に箇条書きにしてパワーポイントで写します。

The aim of my presentation today is….

[Outline] スライド画面→Section 1 Background, Section 2 Problem, Section 3 Solution & Evaluation, Section 4 Conclusion, References, Any questions? 
このプレゼンの流れを再度パワーポイントで写します。いわゆる目次みたいなものですね。
Well, I have divided my outline into 4 parts.
First of all, I will talk about…
After that, I will talk about…
Thirdly, ….
And finally, …
Of course if you have any questions you’d like to ask, I’ll be happy to answer them at the end of this presentation.
OK? Good!

以上が本題に入る前の冒頭部分になるかと思います。私はこの部分は一発OKだったのですが、結構多くのクラスメイトがここでダメ出しを食らっていて、何度も先生の前でリハーサルをさせられていましたので、結構重要な部分なのではなかろうか?と思いました。この冒頭部分のポイントはスピーディーにリズムよく進めていくことだと言われました。テンポ命や、と。ここで「おもんなさそう」と思われるとそのあとの本題がやりにくくなると思います。

パワーポイントスライドですが、10分のプレゼンに対しておおよそ12~13枚はスライドを用意するよう言われました。因みに上記冒頭部分はそれぞれ1枚ずつスライドを用意しましたので、この冒頭部分だけで4枚スライドを使いました。あと、このスライドに関しても極力フルセンテンスの使用を避け、可能な限りイメージや写真を多用するよう言われました。これは何となく理解できますよね?パワポのスライドにフルセンテンスを書くと、結局それを棒読みしてしまうオチになることと、且つ、スクリーンにフルセンテンスが書かれているのでどうしても視線が聴衆の方ではなくスクリーンに行ってしまいがちになるからです。私は基本写真と絵と図のみで行きました。あとイメージを使うときに一つ注意をしないといけないのは、あまりにショッキングなイメージを使うのは避けるべきであるということです。見ている人は国籍も文化も様々ですので見方が多種多様です。そのような場でショッキングなイメージは避けたほうが無難やと、あるクラスメイトが言われてました。

あと全般的にクラス全体に向けてなされた注意点は「早口に気を付けること」「a,theを伸ばさない」「Signaling wordsを活用する」ということでした。

早口に関しては、幸か不幸かもともと私が英語で早口で話せないのでそれが功を奏したのですが、クラスメイトの中には早すぎて内容に皆がついていけていないことが多々ありました。全体の理解度を見ながらゆっくり話す方が好感度が高い気がしました。あと、緊張している人は基本的に早口になるので、努めてゆっくりと話すことによって余裕が相手に伝わるかもしれません。

冠詞を伸ばさないというのは日本語でプレゼンする際にも注意されますよね?頭の中がまとまらないまま日本語でスピーチをすると「え~」とか「う~」とかが多くなります。これが聞いている側からすると結構耳障りなので、「a」「the」と必ず切るよう注意を受けました。例えばThere is a serious problem in…という場合にゼアイズア~シリアスプロブレムインではなく、ゼアイズア・シリアスプロブレムインというようにaとseriousとの間に多少の沈黙ができてもいいのでちゃんと切れということです。(これは相当数の生徒が指摘されてました)

Signaling wordsというのは文章の論理構造を明確にするためのつなぎ言葉みたいなものです。代表的なのがFirst of allとかAfter thatとかFinallyとかIn order toとかですね。話し言葉なのでこういうSignaling wordsを要所要所で使ってあげることが聴衆があなたのプレゼンを理解する手助けとなると言われました。

最後に、途中で頭が真っ白になったらどないしよ?ということを不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これに関しては、小さなカードに各スライドで話す内容を箇条書きにまとめたものを手に持ちながら話すことで解決できます。ポイントはこれもフルセンテンスではなく、あくまでも「内容」だけをまとめたものにするということです。可能ならば単語や短いフレーズでまとめるのがベストです。これはカンペとちゃうんか!?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが今回の試験ではOKでした。実際TEDなどでも手に持って話している人もいるので、事前のリハーサルでチラ見をしながら話す練習をみっちりしておけば意外に堂々と話しながらもチラ見は自然とできるものです(笑)。