さて、前回、前々回に引き続き、Pre-sessional最終試験の報告です。
今回は表題通りReading Assessmentです。
が、これは多分日本人にとって一番対策が立てやすいのではなかろうか・・・と思われる方が大量にいらっしゃると思われますので、その点も含めてお伝えしたいと思います。
まずIELTSのReading Sectionとの違いから。
一番の違いは、Listeningの時と同様(?)、課題が事前配布されることです。もっとズバリ言ってしまうと、問題文が事前に配布されるわけです。なんじゃそりゃ~!!???と思われた方。はい、私もそれを聞いた瞬間、「はい、余裕」と流しそうになったのですが、実際に課題文が配られ英文に目を通した際に感じたのが、何と言いますか、チャイニーズ達曰く「IELTSのReadingの方が圧倒的に難しい」という指摘は当たっているものの、誤解を恐れずいうと、イマヒトツ頭に入ってきにくい内容なんですね(単に私にとってあまり好きじゃない文章構成だったのかもしれませんが・・・)。
内容は「留学生が欧米の大学に留学した際に生じる様々なギャップをどう埋めているのかについて、2つの視点から述べている」文章なので、抽象性もそれほど高くなく平易と言えば平易な文章なのですが、およそ1000 wordsの文章で、しかも内容が実はそれほど面白くなく、そんな面白味にかける文章の全体構成把握から、あとやたらと引用が多いため、かなり多数の人間の出典が含まれた文章であるため、どれが他人の意見でどれが筆者の意見なのかをいちいち確認しないといけなく、このあたりも結構やりすぎ感たっぷりの文章であるような気がしました。少なくともIELTSではこんな文章は出ないと思います。
ただ、課題文が事前配布されるわけなので、単語は全て調べて試験会場に迎えるためボキャ貧を心配されている方はそのあたりはご安心頂けると思います。
で、試験当日は、まっさらの課題文が再配布され(当たり前ですが事前配布のものは持ち込み不可)それに加えて設問シートが配られ、これを45分で解くわけです。結論から申しますと、私は試験時間一杯一杯まで使いましたので結構ギリギリ感たっぷりだったと思います。ま、課題文を事前に配布しているわけなので、設問は当然ながらIELTSやTOEFLの設問に比べてより細かい内容を求めてくるレベル設定になっています。
設問で多いのは案の定、どの意見がどの人間の意見なのかをマッチングさせる問題や文中の指示語が指す内容を問う問題、本文中に出てくる英単語の同意語が提示されていて、その単語と似た意味の単語を本文から抜き出せといった問題、あとIELTS恒例のTRUE or FALSE問題ですね。ただし、IELTSとの違いは、このTRUE or FALSE Question、TrueかFalseかだけを答えるのではなく、そのEvidence(根拠)も求められますので、思わぬ時間を取られます。あと、この課題文はいかなるジャンルに属するかを選ばせる問題やこの課題文のAudienceはどういう人かを答えさせる問題などもありました。いずれも、TRUE or FALSE Question同様Evidenceを求められます。時間を食います。。。そんな訳で試験時間中にじっくりと課題文を読む時間などほぼ無です。あと、設問文は原則として全てパラフレーズされてますので、課題文の英文をそのまま覚えていてもこれまたあまり意味はありません。
で、ポイントは、当たり前ですが事前課題の英文に和訳がない、ということです(チャイニーズ達はどこから仕入れたか、謎の中国語訳のプリントをゲットして心許せる仲間内で配りまくってましたが・・・(-_-;))。もし事前配布の課題文を読む際に読み間違いや誤解をしていると本番で致命的となります。よって、このReadingもクラスの気の合う仲間たちで集まりディスカッションをした上で内容の確認を行いました。これはなかなか良かったと思います。文章の内容をパラフレーズして仲間内に伝えないといけないので、完全に内容を頭に叩き込んでいかないといけないので、事前準備としては非常に価値のある作業だったと思います。